こんにちはサンブランド修理担当です。

「このヴィトンのバッグの手持ちの部分を交換できますか?」

先日、ご来店いただいたお客様からの依頼でした。

サンブランドに来られるお客様の修理依頼の中で、ファスナー交換の次に多い注文は革の交換です。

ほとんどのお客様は手入れの仕方をなんとなく知っていますが、それをコツコツと継続的にするのはなかなか至難の業です。そんなわけで修理に持ち込まれる状態のバッグは、ほとんどのケースにおいて、革の油分が抜け切っています。その原因はいろいろありますが、これを簡単に防ぐ方法は、油分をを補充する事です。

革は人間の肌と同じく生き物です。本来は、その動物の皮として、生前に生物本体から養分が供給され、その皮の質を維持しています。しかし、革製品に加工された時点で、生き物本体からの養分補給はできません。そのため、油分も徐々に抜けていき干からびます。このような理由から養分補給を人間の手で、革に対して行う事で、その質と耐久性を維持し、劣化を抑制します。

バッグの油分が抜ける事で、カピカピの状態になり、少しの摩擦でも、革が破れることや亀裂が入ることがあります。定期的にご自身のバッグの状態を見て、薄く養分を含ませてあげる事で、ご愛用のバッグを長道させることができます。

オイルの種類は多くありますが、そこまで高額のものでなくても良いと思います。ポイントは定期的に補充することです。

どのようなものかご不明の場合には弊社にてお手入れクリームも販売しています。お気軽にお問い合わせください。