こんにちは プラスバッグ修理担当スタッフです。

「え?そんなに高いのですか?」

弊社で対応させて頂いています修理のお客様からのお問い合わせの中で、たびたび耳にする言葉です。お客様のイメージされているお値段と実際の修理費用には、大きなギャップがあることが多いです。この値段のギャップについてご理解いただくために、私はたびたびこのブログの中にその理由を記載しております。

ではなぜ修理費は高くなるのでしょうか。理由はいくつかありますが今回は、商品の劣化について話をします。

修理商品の劣化について

お客様が持ち込む修理商品は、その商品を購入された時点に比べ、長いものであれば10年以上もご使用されたものであります。或いは、タンスなどの中で長期に保管されたものです。中には劣悪な環境で保管されているものもあり、商品自体の耐久性はかなり低下しているものがあります。

バッグは合皮製品は言うまでもなく、革製品であっても経年劣化することはさけられません。保管状態や使用状態が良くないことで、劣化スピードを促進してしまいます。では、長く良い状態をキープするにはどうすれば良いのか。その前にバッグは綺麗に保つものではなく、ご本人様が持ち歩き使用するものですから、劣化を避けるために大事に扱いすぎれば、それは道具としてのバッグ本来の役割を失ってしまいます。バッグである以上、バッグの中に小物をいれます。雨の日に持ち出すこともあります。タンスの奥に保管されることも当然あります。従って、劣化させないことと使用することは矛盾する相反する行為です。つまり、ご自身の中でバッグは必ず大なり小なり経年劣化するものとご理解ください。

さて、修理の話に戻ります。お客様のバッグに、仮に本体のボディー部分にほつれがあり、革が劣化し、破れていた場合。お客様は当然、その部分だけの修理をお願いしますと依頼します。しかし、バッグ本体の革のほつれであれば、その部分だけではなく、そのバッグ本体を構成している革がほかのパーツと内部で複雑にからみあって構成している場合が多くあります。その場合、かなりの部分の革をすべて取り換えないといけない作業になることが多いです。

そもそも経年劣化は一部のみで起こる場合よりも、全体的に症状がでていることが多く、その部分だけの修理では対応できないこともあります。そのような場合は職人さんから、こちらの修理はできますが、おそらく別の部分も遠くない未来に破損する可能性があります。お客様にこちらも修理しておいた方が良いかもしれませんと伝えてくださいと言われることもあります。

話が長くなりましたが、まとめますと

⓵修理は修理したい箇所だけを、直接、直すことができない場合ある。その場合、バッグをほぼ解体する大掛かりな作業になり、職人さんの作業賃が増え、金額が高くなる。

⓶経年劣化は必ず起こる。経年劣化があると修理する前の解体作業にも時間がかかる。理由として革が破れやすい。解くだけで壊れてしまうものもある。その劣化の状態から修理して、新たに組み上げていく作業になるためやはり費用が高くなる。つまり商品パーツがしっかりしている新品の組み立てよりも、各パーツが傷んでいる、修理の組み立ての方が技術が必要であり、難易度は格段に上がるということになります。

いずれにしても見積もりは無料です。お気軽に弊社までお電話ください。
098-936-1242

今回はここまでの話にします。